貧血の種類

貧血には、どのような種類があるのか?

貧血にも、原因や症状によって、色々な種類があります。ここでは、貧血の種類によって、どのような症状があり、どんな事が原因で起こるのかを紹介します。

 

貧血の種類とは?

貧血の種類としては、

  • 鉄欠乏性貧血
  • 続発性貧血(二次性貧血)
  • 再生不良性貧血
  • 鉄芽球性貧血
  • 溶血性貧血
  • 巨赤芽球性貧血
  • 腎性貧血
  • サラセミア
  • 失血性貧血
  • 悪性貧血

と言ったような種類があります

 

それぞれの貧血の種類の症状や原因について下記で紹介します。

 

鉄欠乏性貧血の原因と症状とは?

鉄欠乏性貧血とは、貧血の種類の中では、一番多い種類の貧血です。鉄欠乏性貧血になる原因は、赤血球の原料になる鉄分が不足です。この為、鉄欠乏性貧血になる人は、偏った食事、無理なダイエット、生理、胃腸疾患による出血なども原因になる事があります。

 

鉄欠乏性貧血の症状としては、めまい、息切れ、頭痛、倦怠感などがあります。

 

 

続発性貧血(二次性貧血)の原因と症状とは?

続発性貧血(二次性貧血)になる原因は、癌、肝臓病、腎臓病、感染症などの病気になった事によって、病気の二次症状として起こる貧血です。続発性貧血(二次性貧血)でみられる貧血の症状は一般的なめまい、頭痛、倦怠感、息切れと言った感じです。
色々な貧血対策をしても、それでも貧血の症状が治まらない場合には、何か他の病気が原因になっている可能性があります。

 

 

再生不良性貧血の原因と症状とは?

再生不良性貧血になる原因は、血液を作る骨髄に問題がある場合に起こる貧血です。骨髄では、血液を作るために白血球、赤血球、血小板などを作っていますが、再生不良性貧血になると、赤血球、血小板、白血球が作られない状況になっているのが原因です。

 

再生不良性貧血になった場合に現れる症状としては、「皮膚や歯茎からの出血が多くなった」、「注射や怪我をした時に出血がなかなか止まらなくなる」、「あざが出来やすい」、「血尿が出る」、「血便が出る」と言ったような症状がでやすいです。

 

さらに、再生不良性貧血が悪化すると「喉の痛み」、「発熱」などの風邪に似た症状が現れます。基本的に再生不良性貧血になった場合には、病院へ入院して、骨髄移植や輸血などの治療を受けることになります。

 

 

鉄芽球性貧血の原因と症状とは?

鉄芽球性貧血(てつがきゅうせいひんけつ)とは、鉄分を食事などで摂取したとしても、体内で鉄分でヘモグロビンの生成が行えない場合に起こる貧血です。原因は、ヘモグロビンの生成過程において、何かしらの問題が起きたことによって、ヘモグロビンが作れない事です。この為、鉄芽球性貧血になると、いくら鉄分を含んだ食材を摂取しても貧血は改善されません。

 

なお、鉄芽球性貧血には、「先天性」のモノと「後天性」のモノがあります。後天的に起こった鉄芽球性貧血の原因としては、葉欠病や関節リウマチなどの病気や鉛中毒、慢性アルコール中毒などの中毒症状の2つに分類できます。

 

 

溶血性貧血の原因と症状とは?

溶血性貧血(ようけつせいひんけ)とは、体内にある赤血球が破壊されるのが原因で起こる貧血です。赤血球が破壊される事を「溶血」と言います。この為、溶血性貧血と言います。

 

溶血性貧血になる原因としては、細菌の感染、アレルギーが原因で、赤血球を異物と認識して抗体反応で破壊される場合があります。この他に抗酸化物質のビタミンEが不足すると体内で出来た活性酸素を処理しきれずに、生体膜が損傷して赤血球の溶血が起こる場合があります。さらに、激しい運動などを行うことで、例えば、足の裏に激しい振動が起こり、赤血球が溶血しておこる場合もあります。

 

症状として現れる可能性があるのは、赤血球が溶血することで、血液中のビリルビンの値が上昇することによって、黄疸になる可能性があります。

 

 

巨赤芽球性貧血の原因と症状とは?

巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)になる原因は、葉酸やビタミンB12が不足することによって、DNAの合成が阻害されることによって、正常な赤芽球が作られずに、異常な巨赤芽球が作られることで起こる貧血です。

 

巨赤芽球性貧血になった場合に現れる症状としては、年齢に合っていない白髪、しびれ、深部知覚低下、舌炎、腱反射減弱などのが現れる可能性があります。

 

 

腎性貧血の原因と症状とは?

腎性貧血とは、慢性の腎不全の患者に現れる貧血です。腎性貧血になった人は、骨髄で行われる造血命令において、命令を出しているエリスロポイレチンを作り出す能力の低下が原因です。エリスロポイレチンを作り出す量が減ると、造血に影響して、ヘモグロビンの濃度が低下するので貧血を起こします。

 

 

サラセミアの原因と症状とは?

サラセミアは、地中海病とも言われる、地中海で多く発症する貧血性疾患です。サラセミアの原因は、遺伝によるものと言われていますが、最近では発症する確率は下がっているようです。

 

 

失血性貧血の原因と症状とは?

失血性貧血とは、生理、出産、痔などによる出血、病気や怪我などによって出血することによって起こる貧血です。失血性貧血は、大怪我や手術などが原因で出血して貧血になった場合は、急性失血性貧血と言います。これに対して、痔や生理、胃潰瘍など、長期間にわたっての出血が原因の場合には、慢性失血性貧血と言われます。

 

失血性貧血になると、動悸、たちくらみ、息切れなどの貧血特有の症状が出やすいです。また、急性の場合は、氷が食べたくなるケースもあるようです。

 

 

悪性貧血の原因と症状とは?

悪性貧血は、胃粘膜のいしゅくが問題で、ビタミンB12が不足することで起こる貧血です。巨赤芽球性貧血の一種とされています。胃粘膜がいしゅくするとDNAの合成が障害されて起こる貧血です。

 

 

貧血になった場合の対処方法とは?

貧血にも色々な種類があることが分かったと思います。その為、ここでは、それぞれの貧血になる原因や症状などを紹介しました。

 

もしも、貧血になっている場合は、まずは、医師への診察がお勧めです。もしも、軽い貧血で、食事療法を試してみたいと思った場合には、こちらのページで紹介している食材を食べると良いです。食事を見直しても貧血の症状が改善しない場合は、病院に行きましょう。

 

 

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